晴天で辟易

慢性骨髄性白血病(CML)と生きてます

CMLだとわかるまで ③

1月下旬、私は近所に住む弟に連絡をし、この時の自分の状態を話しました。
さいころから姉弟仲は良く、お互い世帯を持った今も良好な間柄。
話を聞いてくれた弟は酷く心配し、土曜の午前なら脳神経外科に付き添えるということで、連れて行ってもらえることになりました。

実はこの時既に、通院するための往復のタクシー代がかさんでしまい、それも悩みのタネになりつつありました。
なので、そうした事情も話しての付き添いだったのです。
脳神経外科でのMRI検査では、幸い異常は見つからず、何事もなく帰ることができました(´,,-ㅿ-,,`)ホッ
とはいえ、頭をもたげるお財布事情…週一ペースで自宅から車で20分ほどの耳鼻科通院は金銭的に厳しく、今後の通院について弟に相談しました。

弟は、お嫁ちゃん(義妹)に相談してみると言って帰っていきましたが、その日の夜、早速義妹から連絡があり、溜まっている有給休暇を年度末までに消化しないといけないからと、通院日には半日休暇を取って病院に付き添ってくれることになりました(இдஇ`。)アリガタヤ

2月に入る

通院日、ヨタヨタしながら歩く私を見た義妹は初めこそ心配そうにしていたけれど、待ち時間や終わった後の買い物などで、それはもう楽しくたくさんの話をすることができました。
お互いの子供たちのこと、共通のママ友や知人のことなどなど、本当に色々な話をしました。
そんな通院日が続き、苦痛や不安が少しずつ和らぎ、なんとかこのまま回復して欲しいなぁと、少しずつ前向きになれるように…
心細い時、話ができる相手がいることって本当に大切なことだと、身に染みてわかったんですよね。

だけど、2月に入っても体の状態は良くなりませんでした。
立ち上がることはできるようになりましたが、歩いてもフラフラする上にめまいは酷くなるばかり。
明らかに食事の量が減り、左肋骨の下辺りに骨とは別の何かが手に触れるようにもなりました。
平衡感覚は内耳の問題、という勝手な思い込みがあったせいか、それでもまだ内科に行こうと思わなかった大馬鹿者の私(´ㅂ`; )
肋骨の下にあるポコンとした何かについても「なんかあるなぁ」くらいにしか思わなかったんです。
後にそれが何であるかがわかった時、なるほどと府に落ちるんですけれど。

この頃、耳鼻科で言われていたのは、

  • メニエールと突発性難聴の区別は難しいものの、恐らくは突発性難聴
  • 加えて、頭位めまい症候群も併発している状態

ということ。
とにかく安静が必要なので、県の拠点病院で入院加療を勧められ、私も承諾しました。

そして、運命のバレンタインデーを迎えます。
注:全く嬉しくない運命のVDですʅ( ー́дー̀ )ʃ

2月14日 耳鼻科編

その日は早朝に義妹に迎えに来てもらい、朝イチで受付できるよう病院へ向かいました。
かかりつけ医が「直接話を通しておきますね」と言ってくれていた通り、診察室の横にある呼び出し画面に私の番号がすぐに表示されました。
椅子から立ち上がるも、フラフラとよろけて壁に手をついてしまう有り様を見た看護師さんが、すぐに車椅子を持ってきてくれます。

中に入ると、とっても若い先生が、それはもぉにこやか~に挨拶をしてくれました。
そして、聴力検査と内耳のレントゲン撮影をしてくるように言われ、義妹と共に検査の旅へGO。

聴力検査はすぐ近くのお部屋でしたが、レントゲンやCTなどの検査室は耳鼻科から一番遠い場所にあり、おまけにかなりの人が待合で待っていました。
案の定、かなり待つことになり、撮影が終わったのがなんとお昼前でした( ;´꒳`;)ヤレヤレ

それからまた耳鼻科に戻って診察室へ。
聴力検査の結果とレントゲン画像は既に届いており、それを見た先生は、今度は入院前検査として、胸のレントゲンと血液検査と尿検査をしてくるように仰いました。
一度に検査の指示を出しくれたらいいのに…(〃_ _) なんてちょっと思いながらも、また検査の旅ver2へGO。

レントゲンを撮りに遠い検査室と2階にある血液検査と尿検査をしてくれるエリアを回りました。
12時過ぎだったためか、今度はどの検査も割とスムーズ(๑•̀ㅂ•́)و
その後は、検査後に昼食を済ませてくるようにと看護師さんに言われていたので、院内のカフェで軽い昼食を取って耳鼻科へ戻りました。
そこから、待つこと1時間半...
診察室に呼ばれたのは15時過ぎでした。

診察室に入ると先生がパソコンのモニタ画面を見ていらっしゃいました。
そして、私たちの方に向き直って「付き添いの方は、お身内の方ですか?」と聞いてきました。
ん?医療系のドラマでこんな場面よくあるよね…(ㆆ ㆆ )? なんて、ふと思う。
「義理の妹になります、身内です」と答える私。
先生は頷いて、血液検査の結果を話し始めました。
血液に異常がある とのこと。

白血球の数値が異常に高いです。
赤血球も血小板も値が正常範囲にないため、これは血液の病気だと思われます。
白血病とか…ですね…。
なので、これから血液内科へ行ってもらいますね。

私は先生の見ていたモニタ画面を思わず見ました。
そこには赤い数字が並んでいて、正常値を知らなくても明らかに異常だということが一目でわかります。
義妹の方を見ると固まってしまってて…
先生は続けます。

これは命に関わる状況です。
karacoさんが入院するのは耳鼻科ではなく、血液内科になります。

穏やかだけど、端的でハッキリとした言葉でした。
私は「はい...」と返事をして、待合で少し待つように促されて診察室を出ました。

それにしても、私に「白血病」だと告知をしたのは、具体的ではないにしろ耳鼻科の先生でした。
専門医ではありませんが、それなりに確信がなければ、病名までは出さないだろうと思うのです。
確かに、なんの心の準備もないままの「白血病」には一瞬息が止まりました。
ですが、心の準備ができたお陰で、冷静に専門医のお話を聞くことができたのだと、今にして思うのでした。


ーーー④へ続きますーーー


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